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#15 情熱の有る所に不可能はない!


プロフィール

氏名 西村 偵紀(Sadanori Nishimura)
職業 有限会社トスカンパニー 代表
大分市府内五番街商店街振興組合 理事長
鹿児島県指宿市育ち。
約10年間鹿児島で過ごした後、ご両親の仕事の関係で東京へ。
青春時代を東京で過ごし、ファッションや音楽に影響を受け、当時は『アイビーファッション』が流行った全盛期で、その頃に北村 勝彦氏(現スタイリスト)や、重松 理(おさむ)氏(現ユナイテッドアローズ 会長)等の、日本のファッションシーンを支えたメンバーと知り合う。
28歳の時に飲食店(喫茶)を開業し、並行して洋服のイージーオーダー販売も続けるも、30代に体調を崩し奥様の実家でもある大分で療養することに。その後1982年にトスカンパニーを創業し、当時の大分には考えられなかった、路面店のブティックをオープン。
現在に至るまで、7店舗を府内町で展開しており、現在の府内町を叩き上げた人物といっても過言ではない。
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西村さんはじめまして!本日は宜しくお願いします。
早速ですが、西村さんの『hassh.in』を教えていただけますか?

僕が発信している事は、商売としてはトスカンパニーという会社を創り、大分の方達にファッションの多面的な楽しみ方と街並みの回遊性を提案をしています。自身の取り組みとしては”府内五番街”の理事長をやっています。正直、大変です。

僕、五番街の街並み大好きです。五番街の理事としてはどういった活動を?

府内五番街の旧理事が退任した後に、何をすれば良いのか解らないまま引き継ぎましたが、色々と大変な面があります。
僕はこの府内町という街をもっと良い町にしていきたい。しかし僕一人で思っていても、ダメなんですね。

もうすぐ大分駅跡地に駅ビルが出来ますよね。大分が発展するのは良い事です。
ただ府内町や中央町のお客様も、少なからず流れてしまう事は想像できますよね。
そこで「府内町の取り組みとして、何をすべきなのか?」というのを、考えないといけない事がわかると思います。
「この街中を綺麗にしたい。」「人が歩きやすい通りにしたい。」最低でもそういう発想を持つべきなのですが、

「ココは自分の建物の前だから余計な事をしないでくれ。」

こういう人が実際にいらっしゃいます。そうではないじゃない?そういう人達が街を発展させない原因になっている。まさに老害とはこの事だよね。

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あなた達若者は、そんな実情がある中、この状況を放っておいてもいいの?
今日はあなた達にそれを言いたい為に、この取材を受けたんです。

ありがとうございます!
マズい気がします。確かに新しい施設ができる事は非常にワクワクしますが、同時に今までの街のお客様が減ってしまい、それが追い風となって、古い街には人が立ち寄らなくなってしまう状況を招いてしまうと思いますね。

だから、あなた達が自分達の街をこれから良くしようという意欲を持って関わっていかないと。
さっき言った老人達の為に、このままの状態だったら、街中に変化がないまま人が少なくなってしまう。
もうすぐ、駅ビル出来るよね?これは逆に言えば、チャンスなんだよ。大分の街中が綺麗になる。何故ならば、国がお金出してくれるんだから。もっと街を良くしていかないと。

一番の原因は、大店法で郊外に大型店が出来たでしょ?これは全国どこでもそうなんです。そして街の中心がシャッター通りになったわけでしょ?
これを元に戻すって事で、大店法を辞めて『中心市街地活性法案』というものを改めて作ったの。
そして「中心市街地を活性させよう。」という事で、「綺麗にしよう!シャッター通りを失くそう!」という取り組みを国が補助してくれるんですよ。

それを、前述で述べた権力者は、「まだ10年後で良い。」と言ったりする人がいる。
駅ビルが出来た時に歩調を合わせないと、駅ビルにすべて喰われちゃう。
我々は商店街だから、『商店』が全てとは言わないけど、ある程度メインにあるべきだよね。
ところが、そうやって声を上げている所は、会社の経営者だったり、ビルの持ち主でオーナーが上に住んでいて商売をした事がない方達が、
”商店主の気持ち”をわからない人達が、そういう事を言っている現実がある。

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商店街は、商店があって初めて”商店街”になるんだよね。多分その人達は理解が出来ないんだよね。商店主になったことがないから。
それに合わせて60歳、70歳の年寄りだと、「頭が硬い。」、「自分の意見が絶対正しい。」と、こういう概念があるし、今はとにかく穏便に生きたいんですよね。今に満足しているし、「ここで余計な事をしてほしくない。」という想いがあるんだよね。
それに後継者が結構いなかったりする。後継者がいたら、自分の息子に良い物を残そうとするから、自分がお店を出来なくなるまで前に進んでいくんだろうけどね。
そういうのも原因の一つとしてあるんじゃないかな。気持ちは分かるんです。

商店街は、商売している人達がメインであるべきだし、この人達が一番町に欲しがっているのが、『歩きやすい道を作って欲しい。』なんだよね。
「道を狭めたり、一方通行にすると車が来なくなる。」という発想の人が多いんだよ。
別に道路がなくなるわけじゃないんだし、車が来なくはならないのよ。
「車が来なくなる=店にお客様が来なくなる。」というのが、年寄の発想だよね。

例えば、ここ前の通り(コンパルホール裏側に面する道路)が一番それを物語っている。
上に電線がいっぱい、蜘蛛の巣の様に張り巡らされて、電柱がまだあるでしょ?
道は極端に言うと、真ん中が盛り上がっていて、端っこが下がっていてガタガタ。
コンパルホールから出てきたお年寄りは、ものすごく歩きづらそうにしている。
そして乳母車を押す若いお母さんなんかも、歩きづらい通りNo.1でしょ。
そういう”汚名”を着せられているにもかかわらず、お偉い人の一言で市は手を出そうとしてない。

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若い人達のパワーで、街造りのパワーに活かして欲しいし、凝り固まった考えの方達に「そんな考えはいらない。まさに老害だと。」ハッキリ言ってしまって、良いと思うんだよ。
原因ははっきりしているから、この発想をこれからの将来に向けて。若者に向けて。我々世代に向けて。あなた達の孫に向けて。発想を変えてくれって、ツイッターで叫んで。(笑)それだけ。
そこから流れを変えて、あなた達若い人達が街造りに携わってくれたら、本当にいい物が出来ると思ってるね。

若い世代がもっと関心を持たないといけない事を痛感しました。ありがとうございます。
西村さん自身の、今のお考えはどんな思いでスタートされたんですか?

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街中って楽しくあるもの。今の街中が楽しいのか?もっと何かできるんじゃないかと思うよね。その為にも、商店主の為にも、通りが綺麗になるのは絶対条件だと思うんだよ。インフラ整備がなってない所に人は来ないよ。
それは商店を維持する為、守る為、商売が上手くいく為に、子ども達にいい街を残してあげる為にも、やっていかないといけないからだね。

非常に大事な事だと思います。綺麗になったり景色が変わると、行きたくなりますものね!そうやって取り組まれている中で、西村さんの楽しい事を教えてもらってもよろしいですか?

人と楽しく付き合う事だね。
去年の11月30日かな?LANG disc(大分市内にあるバー)で必ず仮装して忘年会をするんですよ。お店にお寿司を取って飲み放題にして。
僕は仮装しないから、「今年はさすがに一芸出さないといけない。」と思ってね。僕いつも体を鍛えてるんですが、裸になるとすごいマッチョなんですよ。驚く程。
終わりの方で、盛り上がりにかけて来た時に一曲リクエストして、ノれるような曲をかけてもらって「さぁみんな〜最後にもう一回盛り上がるよ~!じゃ~脱ぐよ~!」て上半身を脱いだら、男の子がみんなペタペタ触ってくるんですよ。(笑)
せっかくBOOM(大分市内にある美容室)の社長さんに呼んでもらったからね。その場を盛り上げようと”一芸”です。そういう事をやっちゃいました。それはもう楽しかったね。

西村さん、実は前回のインタビューさせて頂いた伊藤さんから、お願い事がありますので、是非聞いてください!

—Q.伊藤さん:「西村さんの車と、僕の車でツーリングに行きたいです。是非、いつか一緒に走ってください!」

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—A.西村さん:「是非ともいきましょう。」

地元大分で街中や大分の活性化をアツく目指し続ける西村さんでした!

次のhassh.inは誰でしょう?

次回の「hassh.in」は、西村さんと同じく、街を活性化させようと一緒に取り組まれている、藤井さんです!

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