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#20 住人と観光客が行き交う城下町商店街に!!


プロフィール

氏名 今村 佐和(Sawa IMAMURA)
職業 老舗『お茶処とまや』若女将 兼 主婦
経歴 1974年大分県杵築市生まれ。
杵築高校卒業後、福岡にある中村学園短期大学を卒業する。
1994年ソニーセミコンダクタ九州にて、半導体の生産管理を担当するOLとして勤務。
出産を機に退社。専業主婦として3人のお子さんのママとして専念。
現在は杵築の家業である老舗お茶屋『とまや』を手伝いながら、これからの杵築を考え、新しいことにチャレンジしていこうと奮闘する未来の女将。

今村さんはじめまして!本日はよろしくお願いします。
早速ですが、今村さんの『hassh.in』を教えていただけますか?

杵築で280年以上続く、老舗お茶屋『とまや』の娘として子育てをしつつ、古いものを守りながら、新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。

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古いものというのは、280年以上続いており家業である『とまや』を継承していかないといけないという想いがあります。
チャレンジしていくことについては、「杵築の商店街に若い世代の方に是非来てもらいたい。」という想いがあります。街中でのイベントや、ワークショップを実施して、私の同世代の方々も若い方も年齢問わず、気軽に来ていただき、魅力が伝えられればと思います。
城下町ですし創業が古い老舗の店舗は、敷居が高いイメージがあると思うので、そんな立ち寄りづらい所を気軽にきてもらえたらいいなと思っていますね。

楽しいイベントがあると行きたくなりますよね!どんなワークショップやイベントを考えているんですか?

私自身、関心をもった『ポーセラーツ』を取り入れたイベントやワークショップをやれたらと考えています。
『ポーセラーツ』とは、身近なところでいうとコーヒーカップやティーセット等の、真っ白な磁器に様々な柄のシールの様なものを貼り付けて、釜で焼くとオリジナルの食器が出来るというクラフトのことを言います。今、インストラクターの資格取得に向けてレッスンに通っています。

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こういうものって杵築だけじゃないんですけど、私のまわりでも、子育てが一段落した方がいろんな特技や趣味や資格をいかして、イベントを開催されたりするんです。
出来れば「杵築の街中でイベントをしたいな。」と思っていますし、せっかくであれば単発で終わるものではなく、続けていければと考えています。
グループでされてる方も結構いらっしゃって、率先的に動いてらっしゃる方もいるのですが、「場所がない。」「ツテがない。」という理由で郊外の方でされていたりとか、皆に宣伝するのもFacebookが中心になっているので、そこを市や団体と一緒にしていけたらと考えています。
去年の秋に視察で四国にいった際も、ちょうど杵築と同じくらいの規模の街が、古い空き家を改築して、会場にしていたりなど、すごく面白い取り組みだと感じましたし、そういうことを杵築でも導入していけたらいいですね。

今村さんは主婦になる前はどのような事をなさっていたんですか?

元々は幼稚園の先生になりたくて、学校で勉強をしていたんですけど、実際に実習にいくと現実と理想は違って・・。
当時は大分県の国東市にある『ソニー大分株式会社』でOLを10年していました。勤務途中で社名が変わって、今は『ソニーセミコンダクタ九州株式会社』という、半導体の会社ですね。
教育の現場から考えるとかなり異業種ですが、すごく充実していましたし、忙しかった思い出があります。
企業の人間関係や上下関係はそこでいっぱい勉強させてもらいましたね。
出産を機に退職して、それからはずっと主婦業です。

元OLさんだったんですね!今の「古いものを大切にしながら新しいことにもチャレンジしていこう!」というのは、どんな想いからスタートしたんですか?

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ずっと働いている両親の姿も見ていますし、やはり歴史もありますね。「代々続く古いものを残していかないと。」という気持ちがずっとあったので。
同じ業種で続いているのは杵築市で『とまや』が一番古いらしいんです。
業種は変わりますが、杵築で一番有名なのは味噌屋さん(綾部味噌醸造元)ですね。以前はお酢屋さんだったんです。
杵築の有名スポットでもある『酢屋の坂』の上り口にお店を構えていて、それから『酢屋の坂』と言われています。
そういった古きよき場所が沢山ある杵築だからこそ大事にしていかないといけないですし、それこそ『若栄屋』の後藤 源太郎さん(hassh.in #13)の言葉を借りるなら『使命』かなと思っています。

創業から280年も代々受け継がれてきていますしね。その中でも楽しいこと面白いことは何ですか?

『まちづくり協議会』や『護町会』へ参加して、色んな方との出会いが楽しいですね。
『まちづくり協議会』の中には『護町会』のメンバーもいるのですが、これからの杵築の街について話し合いや、講演会を開いたり、視察旅行に行ったりですね。
問題も山積みなんですけど、これからの街づくりの明るい話題など、アイデアを出しあって、そういう地域の皆で街を良くしていこうと一緒に協力できるのはやっぱり楽しいですね。
「女性の意見を!」と、求められる部分もあるし、こういう機会がないと、ご紹介頂いた大分大学の姫野先生ともお知り合いになれなかったでしょうし、人との繋がりが大事な事は日々感じますね。

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それと昨年度、幼稚園のPTA会長をしたんですよ。(笑)
それがもうすっごい大変だったんですけど、皆さんが力を貸してくれたり、褒めてくれたり、自分の価値を認めてもらえた様で、自信にも繋がりましたし、すごく良い経験になりました。
新しいことにチャレンジするきっかけにもなったかなと思います。

求められると力が湧いてきますよね!今村さんの目標や夢を教えてもらえますか?

今杵築市が『観光』に力を入れているんですけど観光客だけでなく、若い人に来てもらいたいですね。もっというと地元の人にも、もっと街中に出て来てほしいですね。
お店の前の大通りも以前は対向車が離合できない程狭い通りだったのですが、整備されて綺麗になってるんですね。
ただ今は車が前を通り過ぎる通りになってしまっているので、お祭り等、催事でいっぱい人が行き交うようにしたいとも考えています。
地元の人と観光客の人が賑わう商店街にしたいですね!

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町並みや通りが風情があって綺麗ですよね!是非知ってもらいたいですね。
最後に今村さんの頑張れる原動力を教えていただけますか?

やっぱり子供ですね。お店も残していかないといけないし、杵築の街も良くしていきたいですし。きっと杵築が好きなんだと思います。ほんとは福岡・東京も大好きなんですけどね。(笑)
客観的にみたら「いい街だな。」と思いますし、だからこそ盛り上がらないのが悔しいというか。子供の為にも、杵築の為にも頑張りたいと思います。

母はそこが強いですよね。子供の為にすごく頑張れるとも思いますし。ステキだと思います!

私、常日頃から気にしていることなのですが、女性としてトキメキ続けていたいです。トキメキを忘れたら『おばさん』らしいんですよ(笑)
誰かが言っていたんですが、韓流スターでも、かわいいお洋服や雑貨でも、趣味でもいいので、何かを見てトキメく事を忘れちゃいけないと。実年齢は置いといて、気持ちだけでもおばさんになりたくないですよね!

男目線からですが、そこってやはり大事ですね!奥さんや彼女、お母さんにはやはり綺麗でいてほしいものですしね!そんな今村さんに、実は前回取材させて頂いた姫野さんから質問を預かっていますので、お答えください!

—Q.姫野さん:「歴史的街並みで育った杵築っこならではの懐かしい遊びって何かありますか?」

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—A.今村さん:「私達が子供の頃って、今では観光の名所といわれて、ドラマの舞台や、テレビにも出るような『酢屋の坂』で普通にグリコとかしていましたね。(笑)
当時の私達にとっては通学路だったので、普通に部活の練習とか、うさぎ跳びとかしいていました。(笑)」

3人のお子さんを育てながら、大好きな『とまや』と杵築をもっと盛り上げる為に、新しい風となり、チャレンジを忘れずに取り組まれる、今村 佐和さんでした!

次のhassh.inは誰でしょう?

次回の『hassh.in』は、杵築の老舗『お茶処 とまや』の道路を挟んだ向かい側に工房をお持ちで、ご近所さんでもある『wakako ceramics』の坂本 和歌子さんです!

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お茶処 とまや

住所 〒873-0001
大分県杵築市杵築385
Tel 0978-62-2139
Fax 0978-62-2878
Mail tomaya-tea@au.wakwak.com
Web お茶処 とまや
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