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#24 自然と共に生きる


プロフィール

氏名 津高 毅(Tsuyoshi TSUDAKA)
職業 自然農園 ナチュラルファーミング 代表
経歴 大分生まれ大分育ち。高校卒業後、名古屋に出て自衛隊へ行きながら夜間大学へ通う。
アルバイトで接客業や探偵業などを経験し、様々な職種に興味を持ち、自衛隊を退職。
トラックの運転手になるも大事故にあい、生死を分ける体験をする。
その後、名古屋でレストラン・バーをオープンさせるも、祖父が亡くなったのをきっかけに大分に帰郷。生前の祖父の言葉に動かされ自然栽培を始める。
現在、自然農園ナチュラルファーミング 代表として安全で美味しい露地野菜を提供している。

津高さんはじめまして!本日はよろしくお願いします。
早速ですが、津高さんの『hassh.in』を教えていただけますか?

当農園で行なっている自然栽培は農薬、化学肥料を一切使わず、露地で野菜を栽培しています。癌やアトピーのお客様が「食事療法で治したい。」と、全国各地からよくお電話をいただきます。
私も食事療法の勉強もしていますが、やはり薬ではないので「100%治ります。」とは言えません。ですが、野菜には100%化学肥料・農薬使っていないのでそれだけは自信がありますね。

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調理方法は前回の『hassh.in』で紹介されていた中野さんの『マクロビオティック』を参考に。と、お伝えしています。
私はたくさんの農家を見てきて、農薬を使った野菜などを見ていますから、洗っても薬が取れているかもわからない野菜を、そのまま食べるというのは考えられないんです。
そういう根本を知って欲しいので、野菜について知ってもらう為のレストランイベントもしています。実際に畑に来て野菜を掘ってみるイベント等も行いましたね。

ただ野菜をたくさん食べればカラダに良いというわけでもないのですね。農薬等を一切使わない農業をされるキッカケって何だったんですか?

高校卒業後に名古屋で沢山のことを経験しましたが、大分に戻ってきたきっかけは祖父の死ですね。
祖父が「農業もなかなか面白いぞ!」と言っていたのもあり農業をするつもりでした。
無農薬の自然栽培に関しては両親が30年位前から、農薬を使わない野菜を作っていたのがきっかけです。その当時、農薬を使わないのは珍しく、『無農薬野菜』という言葉も確立していなかった時代なんですよ。
そんな両親を見て尊敬していたので、両親とは別に独立して、友人3人と始めたのが12年前ですね。

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農業の経験は全くなかったんですが、祖母がよく菜の花が生えたらなんの種植えるとか、どういう時期になったら何を植えるとか、そのような知識はありましたね。
農法等は、1年の記録を全てノートに付けて、試行錯誤を繰り返して、ほとんど独学で大変でした。そんな中「この方法なら自然栽培で自分でもやっていける!」ということがわかってきて今に至ります。

無農薬の野菜を作るのはかなり大変と聞いた事がありますが、そのスタイルを貫いていくことに葛藤はありましたか?

その通りですね。かなり難しいですし、手間もお金もかかります。
葛藤に関しては、今はないですけど、やっぱり従業員が増えてきた時はありましたね。
農機具や耕運機等の販売もしたりもしているので、周りから見ると「何屋さん?いつも何してるの?」と周りに思われる事もありました。
でも自分を信じて「絶対に見返す!」という反骨精神でやってましたね(笑)
結果はもちろん大事ですけど、苦労する過程も楽しみたいし、大事にしたいですね。それは野菜も一緒だと思います。

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苦労や過程を楽しんで出来るからこそ、美味しい野菜も作り続けることが出来るんだと感じました。津高さんが取り組まれる中で、楽しいことについて教えてもらえますか?

日々楽しいですね。
覚悟を決める時期が人生の中であると思うんですよ。吉田松陰の「覚悟の決め方」という本に感銘を受けて「この命をどう使いきるか?」を考えて、日々楽しんでいます。

津高さんが目指す近々の目標や、将来的な夢を教えてもらえますか?

最近の目標はアメリカの飛行機の格納庫をアメリカから輸入して、農業用倉庫を建てようと思っています。意外と風にも強いしこの辺では使っている方いないんです。
他に、農業用品や機械系の整備スペースと販売スペースを分けて販売とレンタルをしようと思っています。

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自分が農業を始めた時に、一番苦労したのは機材なんです。トラクターとかも種類も価格もたくさんあるし、何が欲しいかもわからないし、そういう最初の『初期投資』がもったいないと思うので、レンタルをして農業を始めやすい環境作りや、システムを作って行きたいです。
地元の人を農業の先生として雇用も出来ますし、高齢で畑仕事が出来なくなった方は出来る人に畑を貸したいですし、どちらも良くなるんですよ。
ウチで機械をレンタル出来て、欲しい機械も買えるようにして、そこに美味しい物があれば人は集まるんですよ。
家族や友達で土日遊びに来れるような場所を作りたいですね。自分で『じゃがいも』や『ほうれん草』を植えて、収穫を経験して、その食材で何かを作って食べたり。
そんな楽しい取り組みをしたいですね。

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農業のトータルプロディースですね!津高さんの取り組みで農業を始めたい方が勉強しやすい環境になるのは非常に楽しみです!最後に津高さんの頑張れる原動力を教えていただけますか?

お客さんからの手紙やメール、笑顔が原動力ですね。お客さんと話していて理解してくれるようなお言葉をいただいた時が一番嬉しいですね。「やってて良かった!」と思います。
あるお客様と野菜の話をして「だから津高くんの野菜を買うのよ。」と言ってくれたのは本当に嬉しかったですね。
そういった本質をわかってくれているカッコイイ大人達が、いつも僕を支えてくれます。
本当にありがたいですね。

津高さんに、実は前回取材させて頂いた中野さんから質問を預かっていますので、お答えください!

—Q.中野さん:「いつもお洒落なツナギを着てますが、何着ぐらいあるんですか?」

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—A.津高さん:「ツナギは10本くらいですね。毎年作り変えているんですよ。ユニフォームも面白かったらワクワクするでしょ!?」

安心・安全な美味しい野菜を作り、農業のあり方や、楽しみ方を発信し続ける自然野菜農園ナチュラルファーミングの津高 毅さんでした!

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